作:沢 美二  Sawa Yoshiji

『流星群の夜』

アツシとケンジとケイコの三人は高校時代の同級生。当時、自由奔放なケイコを、アツシとケンジの二人が好きになった。ケンジとは恋敵にはなりたくなかったアツシは、黙って身を退く。ケイコは高嶺の花で、二人とも恋の成就はないと考えたからだ。しかしアツシが大学を卒業するころには、ケンジとケイコは同棲する仲に――。その夜、アツシは、ケンジが定職につかないことでケイコから相談された。当のケンジも一緒だ。三人はいつもの定食屋のテレビで、流星群が今夜あることを知る。アツシの車で三人は、故郷の近くに流星群を見に向かう――。仲を取り持つつもりのアツシの思いつきの流星見物だったが、今回の二人のもめごとが、ケイコの切実な願いからきていることを彼は知る。

ノスタルジーあふれる高校時代の恋をユーモラスに描いた表題作の他、定年退職後の喫茶店経営を題材にした、昭和の風情を漂わす短編小説『アフタータイム』を収録。

■文庫本相当頁数:『流星群の夜』『アフタータイム』短編2編 52頁相当

※申し訳ございません。現在出版準備中です。

出版社 沢文庫「小説他 by 沢美二」Novels and others published by Yoshiji Sawa's SAWA BUNKO

沢文庫にお立ちよりいただきまして、ありがとうございます。Thank you for your coming.